メルカリグループの決済サービス会社である株式会社メルペイが、「Origami Pay」(オリガミペイ)などのスマホ決済サービスを提供している株式会社Origamiの全株式を取得し、株式会社Origamiがメルカリグループに参加することになりました。
株式譲渡は2020年2月25日に実施される予定です。株式の取得金額は非公開です。
スマホ決済サービス(コード決済)業界では、ZホールディングスとLINEの統合により、PayPayとLINE Payとが将来的に統合される見通しとなるなど、早くもサービスの統廃合や合従連衡が進んでいます。
株式会社Origamiは、2016年からスマホ決済サービス「Origami Pay」の提供を開始し、順調にユーザー・加盟店・提携金融機関を増やしてきていました。信金中央金庫とも資本業務提携し、各地の信用金庫と連携して加盟店の開拓も進めていました。
株式会社メルペイは、フリマアプリサービスを提供する「メルカリ」の子会社として設立され、2019年2月からスマホ決済サービス「メルペイ」の提供を開始しました。メルカリの売上金をそのままメルペイによる支払いに使えるようにしたほか、支払い代金を翌月にまとめて清算できる「メルペイスマート払い」などの便利なサービスも追加されています。
今後はどうなる?
「Origami Pay」のサービス・ブランドは、ユーザーや加盟店などに対して一定の周知期間を経た後に「メルペイ」に統合される予定です。
統合についての具体的な日程は決まっていません。統合が実施されるまでは、「Origami Pay」のサービスは、引き続きいままで通り利用することができます。
現在、Origami Payが使えるお店においては、今後はメルペイが使えるように切り替わることになりそうです。
また、Origamiと同様に、メルカリとメルペイが新たに信金中央金庫と連携し、地域の中小事業者に対して、Origami Payに代わってメルペイの導入を推進していくとのことです。
セゾン Origami Pay・UC Origami Pay・TS CUBIC Origami Pay(TOYOTA WALLET)など、Origamiがシステム提供しているサービスについては、各サービスのユーザーや加盟店などの保護を最優先に、各サービス事業者と協議の上、対応していくことになるそうです。
今後、これらのサービスにおいてOrigamiの決済サービスが終了するとなると、セゾンカード独自のスマホ決済(セゾンペイ?)や、TOYOTA WALLET独自のスマホ決済(トヨタペイ?)などが開発されることになるのかもしれません。